天然ゴム製褥瘡予防マットレスの体圧分散及びずれ力分散特性
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学会発表
天然ゴム製褥瘡予防マットレスの体圧分散及びずれ力分散特性
1)北海道大学大学院情報科学研究科生体システム工学講座
2) 廣仁会褥瘡・創傷治癒研究所
○高橋誠1),大浦武彦2)
【 目的 】天然ゴム製マットレス(スーパーフレックス〔SF〕,厚さ:85,100mm,スーパーウェル〔SW〕,厚さ:150mm)の圧分散及びずれ力分散の特性およびその耐久性について調べることを目的とする。
【 方法 】圧分散特性は,ベッド上にマットレス(W83×L191cm)を設置し,仰臥位での体圧分散特性(被験者体重:58kgw)を体圧マッピング装置(ErgoCheck)を用いて計測した。ずれ力分散特性は,レール上を移動する台車上に試験片(W40×L40cm)を設置し,その上部からJIS準拠シート・パンで20kgの加重を与えた状態で台車を3cm牽引し,そのときの牽引距離と牽引力を引張試験機 (Orientec:RTE−1210) を用いて測定した。天然ゴムは経年変化が少ないといわれることから,未使用のものと7年間使用したスーパーフレックスの2種類の厚さのマットレスでErgoCheckによる体圧分布を調べた(被験者体重 : 75 kgw)。
【 結果 】体圧分散特性は,SF85mm,SFl00mm及びSW150mmで,それぞれ33,30.8及び29.6mmHgであった。ずれカ分散特性として変位とそれに必要な力から定義される横弾性率は、SF85mm及びSF100mmで,それぞれ3.9及び4.1〔N/mm〕となった。SW150mmでは3.5〔N/mm〕であった。7年使用と未使用のSFマットレスでの体圧分散特性は仙骨部での圧が30mmHg前後の値を示し,経年変化を認めなかった。
【 考察 】天然ゴム製マットレスの圧分散及びずれ力分散の特性を調べた結果,厚さが80−150mmのもので圧分散特性は仙骨部の最大圧がほぼ30mmHgとなった。これは80mm厚のマットレスで本被験者に関しては圧分散が十分行われることを示している。一方,ずれ力に対する特性は厚さがもっとも厚いものが横方向に移動するための力が小さくなった。これらのことより天然ゴム製マットレスは柔軟で比較的伸びやすいという天然ゴムの性質から,体の動きがある場合などにより有効であると考えられた。
第7回 日本褥瘡学会学術集会
2005年 8月26・27日
一般口演『天然ゴム製褥瘡予防マットレスの体圧分散及びずれ力分散特性』
日本褥瘡学会誌より転載